#37 逢瀬に刺す光
頬に汗が滲み、肩で息を整えながら、七海さんは視線を逸らした。汗ばみ高揚したままの表情に、ほんのりと恥じらいが混じる。「バイブ、久しぶりだったから…」そう呟いた声は、かすかに震えていた。
数日前に七海さんがXで呟いた「逢いにきてほしい」という本指名たちに向けた短かい呼びかけ。けれど、七海さんがそんなことを言うのは、これまで一度もなかったから胸に引っかかった。何かあったのではないかと、心配で無性に逢いたくなり、スケジュールを調整して、10月17日の午後、彼女のもとへ逢いに行った。
Dior7の部屋は、外界の喧騒から切り離されたように静かだった。照明は落とされ、薄暗い空間にわずかな明かりが灯る。その中で、七海さんの裸体がゆっくりと浮かび上がる。綺麗さと艶やかさが、輪郭は曖昧なのに、なぜか鮮明に焼きついていく。
プレイの前、自分の中に渦巻いていた迷いを七海さんに打ち明けた。風俗に何を求めているのか、何をしたいのか、してもらいたいのか、自分でも分からなくなっていた。彼女は驚くことなく、まるで自分のことのように真剣に耳を傾けてくれた。その姿勢に、心の奥が静かに揺れ、プレイが始まると、その感覚は確信に変わっていく。
この日、七海さんへのプレゼントとして、大人のおもちゃを持参していた。それを使ってのプレイは、彼女の反応も良く、選んで良かったと思った。オプションとして選んだ電マやバイブ(電マのアタッチメント)も加え、丁寧に、時に激しく、彼女の感覚を探っていく。七海さんは反応し、呼吸が浅くなり、何度も何度も、時に大きくのけ反りながら波に呑まれていった。気持ちよさそうに感じてくれているのが、表情や声、肌の熱や頬に滲んだ汗から伝わってきた。
いつもは控えめな喘ぎ声は、これまでで一番大きかった。その響きに思わず驚いたが、同時に何倍もの嬉しさが込み上げた。何十回も逢っている七海さんだったが、この日の彼女は、まるで初めて触れたような新鮮な気持ちにさせられた。
やがて、終わりを告げるタイマーの音が静かに鳴った。けれど、そこで終わることはなかった。その音を合図にするように、ふたりはさらに激しく絡み合った。時間の境界が溶けていくような、濃密な余韻の中で。
プレイの終わり、七海さんは静かに微笑んだ。その表情は、まるで女神のようだった。柔らかく、神秘的で、心に深く残る輝きを放っていた。そして今、改めて思う。七海さんに逢いたい。また彼女を気持ちよくさせたい。それに気づけた、静かで心落ち着くひとときだった。
七海さん、前回のリベンジをしっかりと果たす事ができました。今月も僕にとって最高のデリバリーシンデレラでした。ありがとうございました。今年中あと1回は、必ず逢いに行きます。